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植栽で紅葉を楽しむには？庭木のおすすめをご紹介

公開日：2025.11.26

植栽で紅葉を楽しむには？庭木のおすすめをご紹介

庭にせっかく植栽をするなら、秋の紅葉を家族で楽しみたいと考えている人はいませんか？

この記事では、植栽に向いていて紅葉が美しい庭木のおすすめをご紹介します。

紅葉が楽しめる植栽とは？

紅葉が楽しめる植栽には、次のような特徴があります。

項目	概要
落葉広葉樹である	・ある季節に定期的に葉を落とす落葉性と、葉が広くて平たい広葉樹の特徴を併せ持つ木であること・落葉広葉樹が落葉する前に葉の色が変わる現象が紅葉
日当たりの良い場所に植えられている	・木は秋になると光合成を休み、エネルギーの基になる糖を蓄える仕組み・蓄えた糖に紫外線が作用すると紅葉するので日当たりが良い方が望ましい
昼と夜の寒暖差が大きい地域である	・夜に冷え込むことで紅葉の赤や紫の色素であるアントシアニンの生成が活発になる
土壌が乾燥気味な場所に植えられている	・湿気が多すぎると葉が早く落ちたり色がくすんだりする
台風や強風にさらされていない	・台風などの強い風にさらされると紅葉する前に葉が落ちてしまう
過剰に肥料を与えられていない	・過剰に窒素肥料を与えると紅葉時に葉の色が薄くなってしまう
猛暑のダメージが少ない	・夏に葉が傷んだり、乾きすぎたりすると秋にうまく紅葉しない

庭で紅葉を楽しみたいなら、まずは落葉広葉樹を選んで植える必要があります。

そして気象庁のデータを検索してみると、2025年8月に群馬県内で日照時間が多かったのは伊勢崎と前橋で、それぞれ245.3時間、242.4時間でした。

そのため伊勢崎や前橋の庭できれいな紅葉を見るためには、夏の庭木のお手入れが重要だと言えるでしょう。

参考：気象庁過去の気象データ検索　月ごとの値「群馬県」

紅葉が美しい庭木のおすすめ品種

紅葉が美しいと言われる庭木のおすすめ品種を7つご紹介します。

ドウダンツツジ

ドウダンツツジはツツジ科ドウダンツツジ属の落葉広葉樹です。

成長速度はやや遅く、高さは1m〜6mほどになります。

葉の形は菱形に近い長楕円形ですが変異が多いのが特徴的だと言えるでしょう。

また葉の長さは2cm〜4cm、幅は1cm〜1.5cmほどで縁には細かいギザギザがあり、枝先では車状に集まっています。

庭木としてよく用いられ紅葉も楽しめますが、樹齢150年を超える株がある兵庫県豊岡市の但馬安國禅寺や、三重県の朝熊山周辺はドウダンツツジの名所として知られています。

ドウダンツツジは、紅葉のし始めは緑色の葉とのグラデーションが美しく、少しずつ赤く色づいていくため時間の経過とともに変化する紅葉の様子を楽しみたい人におすすめです。

参考：庭木図鑑　植木ペディア「ドウダンツツジ／どうだんつつじ／満天星」

マルバノキ

マルバノキはマンサク科マルバノキ属の落葉広葉樹です。

成長速度は平均的で、高さは1m〜3mほどになります。

丸葉の木という名前ではあるものの、葉の形はハート形に近くハナズオウやカツラの葉に似ているのが特徴的です。

また葉の直径は5cm～10cmで縁にギザギザはなく、枝から互い違いに生えます。

紅葉を楽しむ目的で庭木によく用いられ、あまり目立ちませんが紅葉と同時に赤紫色の花も咲くのでそちらも鑑賞するとよいでしょう。

マルバノキは、紅葉と開花を同時に楽しみたい人におすすめです。

参考：庭木図鑑　植木ペディア「マルバノキ／まるばのき／丸葉の木」

ブルーベリー

ブルーベリーはツツジ科スノキ属の落葉広葉樹です。

成長速度はやや遅く、高さは1m〜3mほどになります。

また葉は長さ3cm〜8cmの楕円形で両面とも無毛です。

日本では果実を食べるイメージが強いため紅葉はあまり話題になりませんが、とても鮮やかで美しい色になるのが特徴的です。

ブルーベリーは紅葉と果実の収穫を両方楽しみたい人におすすめです。

参考：庭木図鑑　植木ペディア「ブルーベリー／ぶるーべりー」

ハナミズキ

ハナミズキはミズキ科ミズキ属の落葉広葉樹です。

成長速度はやや遅く、高さは5m〜10mほどになります。

また葉は直径10cm前後の広い楕円形か卵形で裏面には短い毛があり、粉をふいたように白っぽいのが特徴的だと言えるでしょう。

アメリカのバージニア州やノースカロライナ州では州の花にも指定されています。

ハナミズキは一般的に都市部ではないエリアの方が美しく紅葉すると言われます。

ハナミズキは庭木で春には花を、秋には紅葉を楽しみたい人におすすめです。

参考：庭木図鑑　植木ペディア「ハナミズキ／はなみずき／花水木」

マユミ

マユミはニシキギ科のニシキギ属の落葉広葉樹です。

弓の材料になったことが縄文時代の遺跡（鳥浜貝塚）によって証明されており、「真弓」と名付けられたと言われています。

成長速度は速く、高さは2m〜15mほどになります。

また葉はおおむね長さは5cm～15cm、幅は3cm～8cmほどの先の尖った楕円形で両面とも毛はなく、葉の縁には細かいギザギザがあるのが特徴的です。

葉は秋には黄色から紅色に美しく紅葉しますが、環境によっては橙色や黄色のままの場合もあるでしょう。

マユミはさまざまな形や大きさの葉が色づくのを楽しみたい人におすすめです。

参考：庭木図鑑　植木ペディア「マユミ／まゆみ／真弓」

ニシキギ

ニシキギはニシキギ科ニシキギ属の落葉広葉樹です。

紅葉の美しさを錦のような織物に例えて「錦木」と名付けられました。

成長速度はやや速く、高さは1m〜3mほどになります。

また葉は長さ2cm～7cmの楕円形で先端が尖り、縁には細かなギザギザがあり両面とも無毛なのが特徴的です。

10月ごろに美しく紅葉し、春の新葉は山菜として食べられます。

ニシキギは庭木で紅葉と山菜の収穫を両方楽しみたい人におすすめです。

参考：庭木図鑑　植木ペディア「ニシキギ／にしきぎ／錦木」

イヌビワ

イヌビワはクワ科イチジク属の落葉広葉樹です。

成長速度は速く、高さは2m〜5mほどになります。

また葉は卵形で長さ10cm～20cmと比較的大きく、紅葉の時期になると黄色く色づいた葉はとても見栄えがするのが特徴的だと言えるでしょう。

秋が深まると実もかなり色づいて季節の移ろいを感じさせてくれます。

イヌビワは庭木で美しい黄色の紅葉を楽しみたい人におすすめです。

参考：庭木図鑑　植木ペディア「イヌビワ／いぬびわ／犬枇杷」

紅葉を楽しめる植栽を育てるポイント

庭木を紅葉も楽しめる植栽に育てるためには、どのようなポイントに気を付ければよいのでしょうか。

前の項目でご紹介した7つの品種についてご紹介します。

項目	育てるポイント
ドウダンツツジ	・耐寒性、耐暑性があり、乾燥や病害虫にも強いため初心者でも育てやすい・日当たりのよい場所に植える・枝葉が繁茂するため剪定を定期的に行う
マルバノキ	・耐陰性があるため半日陰でもよく育つ・病害虫に強い・剪定は不要な幹を根元から切り除くように行う
ブルーベリー	・夏に涼しくて湿気のある土地だとよく育つ・乾燥を防ぐにためにあらかじめ堆肥などを漉き込んで水持ちのよい土壌を作る・酸性土壌を好むため、植え穴にピートモスなど酸度の強いものを入れて調整する
ハナミズキ	・丈夫で湿気を好み、乾燥、強い日差し、暑さに弱い・日差しの少ない場所や養分の少ない土壌では花が咲きにくい・病害虫の被害は受けにくい
マユミ	・丈夫で病害虫に強い・日向から半日陰に植えるのが望ましいが、寒さに強いため日陰でも育てられる・土質は選ばないが、花や実を十分に楽しむには肥料が必要
ニシキギ	・丈夫で病害虫に強い・日陰でも育つが紅葉が美しくなりにくいため日向で育てるのが望ましい・枝が奔放に伸びるため樹形を維持するには剪定を定期的に行う
イヌビワ	・日向を好み寒さにはやや弱い・イシガキチョウ（イシガケチョウ）の食樹のため、葉は幼虫の食害に遭うことがある

秋に庭で美しい紅葉を楽しむためには、それぞれの品種に合った育て方をし環境を整えるのが大切です。

植栽で紅葉を楽しめる外構を作った事例

balance-gにおいて植栽で紅葉を楽しめる外構を作った事例を3つご紹介します。

ライティングで昼夜異なる紅葉の味わいを楽しめる庭

群馬県高崎市のS様邸では門の横に植栽を配置し、夜には足元を低い位置から暖色系のライトで照らす手法のフットライティングを取り入れることで、昼夜で異なる紅葉の表情を楽しめるようになりました。

昼は植栽がS様邸のシンボルツリーとして堂々とした風格を漂わせ、紅葉とともに季節の移ろいを感じることができます。

一方夜は植栽が地面からの穏やかな光に照らされ、儚さの中にある美しさを感じ取ることができるでしょう。

庭にシンボルツリーとして紅葉を楽しめる木を植えるだけではなく、住宅に昼夜で異なる趣を加えることができた好事例だと言えるでしょう。

雑木と自然石の味わいが深まる和モダン外構/住友林業 | 群馬県高崎市の株式会社balance-g