最近自宅のリフォームに興味を持ち始めたので古い外構階段を新しくしようと考えているが、どの素材にしようか迷っている人はいませんか?
この記事では、外構の階段にコンクリートを使うのがおすすめな理由からDIYでの作り方まで詳しくご紹介します。
外構における階段の作り方の現状
外構階段の作り方の現状とは、どのようなものなのでしょうか。
2つの観点からご紹介します。
新築時に工事をする人は少ない
画像出典:有限会社クローバーガーデン「外構をまだやってない家の人必見【100人に聞いた新築でやった工事とは?】」
2023年11月に埼玉県の外構施工企業が「新築で外構工事をした20代~70代までの100名」を対象にどのような外構工事をしたかたずねたところ、階段と回答した人は24人でした。
回答者のうち1/4が新築時に階段の工事をしたことになりますが、必ずなければならないものではないため、住まい方や使い勝手によって工事をするかどうかがわかれたのでしょう。
住んでみて階段が必要な場合はリフォームで作る方法もあるので、本当に費用をかけても必要な設備かどうかは検討してから工事に取り掛かるのが望ましいでしょう。
※参照データ先企業様:有限会社クローバーガーデン
参考:有限会社クローバーガーデン「外構をまだやってない家の人必見【100人に聞いた新築でやった工事とは?】」
高齢者に優しい設計にする
画像出典:有限会社クローバーガーデン「【96人に調査】高齢者に優しい外構設計にした人の割合は?」
2024年2月に埼玉県の外構施工企業が「新築で外構工事をした20代~70代の人87名」を対象に、どのように高齢者に優しい外構設計にしたかをたずねたところ、上記のような結果でした。
「幅が広い階段や玄関アプローチ」と回答した人が28人、「段差がわかりやすい階段デザイン」と回答した人が6人で、高齢者の転倒やそれに伴うけがを防げる設計にしたのがわかります。
自分の家族だけではなく来客の安全も守れるので、階段を設計する時に高齢者への配慮をするのは望ましいと言えるでしょう。
※参照データ先企業様:有限会社クローバーガーデン
参考:有限会社クローバーガーデン「【96人に調査】高齢者に優しい外構設計にした人の割合は?」
外構の階段をコンクリートで作るメリット
外構の階段をコンクリートで作るメリットは次の通りです。
- 耐久性が高い
- 虫への対策が不要になる
- 日々の掃除や管理に時間や手間がかからない
- オリジナルのデザインが施せる
- 表面に洗い出し加工や刷毛引き加工をすることですべりにくくできる
洗い出し加工とはコンクリートの表面を仕上げる方法の1つで、表面を水で洗い出して砂や石の粒を露出させます。また刷毛引き加工とはコンクリートの表面に、刷毛を使ってほうきで掃いたような線をつける加工です。
どちらも表面に凹凸ができるため、滑りにくくなります。
外構の階段をコンクリートで作ると、丈夫で安全性が高くメンテナンスもしやすくなる点が大きなメリットです。
外構の階段をコンクリートで作るデメリット
外構の階段をコンクリートで作るデメリットは以下の通りです。
- 砂利や芝生で階段を作る場合で比較するとコストが高くなる
- 夏は照り返しで高温になる
どのような素材で階段を作る場合でも同じように、デメリット面もあるため家族のニーズやメリットと照らし合わせて検討するのが望ましいでしょう。
外構のコンクリート階段をDIYする方法
コンクリート階段をDIYで作るのは難しそうなイメージを持つ人も多いかもしれません。
しかし手順を知り、ポイントを抑えれば自分で作ることも可能です。
外構のコンクリート階段をDIYする方法を9つのSTEPにわけてご紹介します。
階段を設置する場所の高低差を計る
階段を設置する場所の高低差は、「レベル」と「スタッフ」という測量器具を使用します。
レベルとは水平を計測する器具で、三脚に取り付けられた望遠鏡のような装置で視界内にある測定対象の高さを読み取りる機器です。一方スタッフは、測定対象の高さを読み取るメジャーのような目盛りが書かれた器具で、通常は伸縮式で地面に垂直に立ててレベルの視界から高さを計ります。
レベルで水平な基準面を設定し、スタッフでその基準面に対する高さを測定すると考えるとわかりやすいでしょう。
高低差は階段の段数を決める重要な要素なので正確に計ることが大切です。
高低差から段数を決めて図面を作る
建築基準法施行令第23条では住宅の階段について、階段と踊り場の幅75cm以上、蹴上(けあげ)23cm以下、踏面15cm以上が必要だと定められています。
この数値に従い、高低差から階段の段数を決めて施工図を作成します。
例えば100cmの高低差の場合、高低差÷蹴上(23cm)で、100÷23=4.3478・・・となるため階段は5段必要になるということです。
ここで計算を間違えるとせっかく書いた図面を作成し直さなければならなくなるため、慎重に行いましょう。
型枠を作る
型枠はコンクリートを流し込み、階段が固まるまで形を維持する役割を果たすので、木材や鋼材、プラスチックなどの丈夫な素材で作ります。
DIYでは木材を使うのが一般的です。型枠の設計や材料の選び方で、最終的な階段の仕上がりに影響が出るのを覚えておきましょう。
下地を整地する
砕石・コンクリート層の厚み分を掘削して下地を整地します。
雑草やゴミなどを取り除き、土の表面が平坦になるように締め固めるのがコツです。
砕石を敷く
締め固めた土の上に、砕石を10cm程度の厚さに敷いて地面を押し固めます。
階段の寸法に応じてランマーなどの転圧機を使ったり、角材を使ったりして押し固めましょう。
型枠を設置する
階段の位置出しマーキングと木杭の印に合わせて1段ずつ型枠を設置します。
蹴込み板の前面に数か所の木杭を打ち込んで固定します。このとき、コンクリートを流し込んでも崩れないようにしっかりと固定することが大切です。
コンクリートを打設する
階段の下の段から順番にコンクリートを流し入れます。
型枠の隅までコンクリートが行き渡っているかを確認し、凹凸ができないようならしながら行うのがコツです。
型枠を外す
階段のコンクリートが硬化し強度が十分になったら型枠を外します。
コンクリートが若いと欠けやすいので、振動や衝撃を与えないよう注意が必要です。
仕上げをする
最後にモルタルを薄く塗り、タイルを貼る「仕上げ作業」を行います。
階段の場合1段ずつ行う必要があるため、仕上げ作業は時間がかかります。
外構の階段をコンクリートで作るのにかかる費用
外構の階段をコンクリートで作るためには、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。
階段の段数にもよりますが、業者に依頼した場合はおおむね50万円以下の見積になっていることが多いようです。
またDIYで作る場合は、材料費としてコンクリート1㎥あたり5,000円~15,000円、型枠用の木材費用1㎥あたり2,000円~5,000円を目安とし、これに現在持っていない道具の費用を加算していくと必要な費用を算出できます。
実際にかかる費用は階段の寸法やデザインによっても異なるのを覚えておきましょう。
外構の階段をコンクリートで作りたいならbalance-gにご相談ください
外構の階段をコンクリートで施工するのはDIYでも可能ですが、手順を見てハードルが高いと感じた人も多いのではないでしょうか。
DIYより多少費用がかかってもハイクオリティで希望通りの階段を作りたい方は、外構工事の専門会社であるbalance-gにお声がけください。
balance-gでは外構施工のプロである職人が、長年培ってきた経験と技術を活かしてお客様の住宅に合ったコンクリート階段を作ります。
興味のある方は、次のページもごらんください。
まとめ
外構の階段をコンクリートで作ると、耐久性が高く日々の掃除やメンテナンスに時間が取られないといったメリットが多くなります。
DIYで施工するのはハードルが高いと感じた人も、信頼できる業者に依頼すればニーズに合った階段を作ることができるでしょう。
この記事も参考にして、ぜひ自分の家に合ったコンクリート階段を施工してみてください。