「自宅の庭をおしゃれにしたい」と思う気持ちは持ち家の方なら共通の想いです。おしゃれな庭のおすすめの施工方法を調べると「石畳について」の内容を見かけますが、どのようなメリットがあるのか分からずに悩んでいる人はいませんか?
この記事では庭への石畳の敷き方からかかる費用まで詳しく解説します。
石畳とは?

石畳とは石を敷き詰めて舗装した道路のことで、石を畳のように一面に敷き詰めることからこのように呼ばれるようになりました。西洋での歴史は古く、紀元前にローマ帝国が主要な都市を結ぶために作られたローマ街道では、美しい石畳の道路が都市景観の一部となっていた歴史があります。
ローマ街道の石畳はきれいなだけではなく、道路の中央部が少し膨らむように勾配をつけて舗装されていたため、スムーズに排水できるメリットもありました。
日本でも神社やお寺の参道などで多く石畳が使われていることから、庭に石畳を設置すると洋風にも和風にもできるのが特徴的です。
庭に石畳を敷くメリット

庭に石畳を敷くメリットは次のとおりです。
- 汚れにくくなる
- 歩きやすくなる
- 雑草が生えにくくなりお手入れが楽になる
- 見た目が美しい
- 耐久性がある
- 環境に優しい
お手入れにあまり時間を割けないけれど、一度きれいにしたら長持ちさせたい人にとっては、庭を石畳にするのは大いにメリットがあるでしょう。
庭に石畳を敷くデメリット

庭に石畳を敷くデメリットは以下の通りです。
- 雨の日や雪の日にすべりやすくなる
- 石畳を通過する音が響きやすい
- 凹凸がありバリアフリーには向かない
- 費用がかかる
- DIYでの施工が難しい場合もある
見た目が美しく耐久性がある分費用も多くかかってしまいますが、メリットとデメリットをよく比較してから施工するかどうかを判断しましょう。
庭への石畳の敷き方

庭への石畳の敷き方を、DIYで行う場合と業者に依頼する場合の2つにわけてご紹介します。
DIY
庭に石畳を敷くのはDIYではなかなか難しいとされますが、以下のような手順で行う場合が多いでしょう。
- 石畳を敷く場所の土を水平にして雑草や不要なものを取り除く
- 砂利や砂を敷き詰めて基礎を作る
- 石畳の石を配置する
- モルタルや敷石で石畳を固定する
また材料と準備しておいた方がよい道具は次のとおりです。
項目 | 材料 |
材料 | 石畳の石砂利砂目地砂モルタル防草シート |
道具 | シャベルタンパー水平器ゴムハンマーメジャー手袋 |
タンパーとはDIYや建設現場で使われる道具で、地面や材料を押し固めるのに使います。
庭の石畳をDIYする際には整地、砂や砂利の固定、石畳の隙間を埋めるための敷石の固定など複数の用途で使えるので、準備すると作業が楽になるでしょう。
例え敷き方が難しくても、庭を手作りできれいにしたい人にはDIYがおすすめです。
業者
庭の石畳を敷くのを業者に依頼した場合は、次のような手順で行われることが多いでしょう。
- 整地をして砕石かコンクリートで基礎を作る
- 石を配置し目地に砂を詰めて固定する
手順はDIYで行う場合とほぼ同じです。
しかし業者に石畳を敷くのを依頼する大きなメリットが、庭のイメージに合わせて以下のようなさまざまな敷き方をしてくれることです。
敷き方の種類 | 概要 |
市松模様 | ・正方形の石畳を並べて作る ・縦横に敷くだけではなくサークル状に敷くのもおしゃれ ・雰囲気がやわらかくなる |
破れ目型 | ・正方形の石畳を半分ずつずらして敷く ・遊び心があり圧迫感がなくなる |
馬踏み型 | ・長方形の石畳を半分ずつずらして敷く ・レンガのような風合いとなり歩きやすくなる ・どんな家にもなじみやすい |
縦張り千鳥目地型 | ・馬踏み型を縦にした敷き方 ・縦に長い場所に使われ圧迫感をなくす |
四半敷き型 | ・正方形の石畳を斜めに敷く ・狭い場所でも広く見せる効果がある |
乱張り型 | ・三角形・四角形・台形などランダムな形の石畳を並べて敷く ・意匠性が高くオリジナルのデザインにしやすい |
短冊型 | ・長方形の石畳を縦長に敷く ・進行方向がわかりやすい |
イモ目地型 | ・同じサイズの石畳を縦・横均等に敷く ・人工的な雰囲気を演出できる |
眠り目地型 | ・石畳同士の隙間を開けずくっつけて敷く ・庭が1つの石でできているような壮大な雰囲気になる |
ステップストーン型 | ・石畳同士の隙間のサイズを変化させ歩幅に合わせて敷く ・庭の通り道を意識させ動的な印象になる |
やはず張り型 | ・長方形の石畳を斜めかつ交互に並べて敷く ・弓に矢をつがえたような見た目で視線を分散させる効果がある ・和風の住宅に合う |
バスケット型 | ・長方形で同じサイズの石畳を使い、2枚1セットで縦・横交互に並べて敷く ・視線を分散させるのでやわらかく落ち着いた雰囲気になる |
重ね網代(あじろ)型 | ・石畳を縦横交互に1枚ずつ敷く ・一方向に視線を誘導できる |
家や庭の雰囲気に合わせたこだわりの敷き方をしたい人は、業者に依頼するのがおすすめです。
庭を石畳にするのにかかる費用

庭を石畳にするのにかかる費用はどれくらいなのでしょうか。
DIYで作る場合かかる費用は材料費+道具代なので、普段からDIYをしていて道具が準備できているほど安く済みます。
材料となる石畳の石やモルタルなどは、敷きたい面積が広くなるほど費用は多くかかるので注意しましょう。
例えば2024年11月現在、大手通販サイトのAmazonで「モルタル 10kg」で検索をすると価格は1,500円~3,000円程度ですが、たくさん使うほどかかる費用は上がるということです。
また前の項目でご紹介した道具の中で100円ショップで調達できないのが水平器とタンパーですが、水平器は3,000円前後、タンパーは5,000円前後で購入できるため、それほど予算は増えません。
一方業者に依頼する場合ですが、1m2あたり4万円~5万円ほどかかることが多いようです。
自分の作りたい庭の雰囲気に合った石畳にするためにも、DIYと業者への依頼のどちらにするかを慎重に検討しましょう。
庭の石畳を掃除する方法

庭の石畳を掃除するには、デッキブラシで磨くのが望ましいと考える人が多いかもしれません。
しかし実際には、デッキブラシで石畳を掃除するとかなりの労力と時間がかかります。
おすすめなのは高圧洗浄機を使った掃除で、水の流れが強いため汚れを一気に落とすことができるでしょう。
石畳を高圧洗浄機で掃除する際に注意してほしい点は次の3つです。
- 水の勢いで濡れないためレインコートや長靴を身に着けて掃除をする
- 一度洗浄した場所が水の流れで再び汚れないよう掃除の順番に注意する
- 周囲の濡れてはいけないものは全て片づけておく
庭のメンテナンスは続けられる方法で行うのが大切なので、石畳を導入したら高圧洗浄機や掃除用具の購入もあらかじめ検討しておきましょう。
balance-gで施工した石畳関連の事例
balance-gで庭に石畳を施工した事例を3つご紹介します。
balance-g以外の多くの施工事例を確認したい方は、こちらの「おしゃれ外構」もご参照ください。「きっと見つかる〜あなたにぴったりの外構業者〜」のキャチコピーで、全国のさまざまな外構デザインを掲載しています。
おしゃれ外構 公式ホームページ:https://osharekoumuten.com/exterior/
シンプルモダンなエクステリアに仕上げた石畳みデザイン

1つめは「シンプルモダンなエクステリア」の事例ですが、石畳を玄関まで馬踏み型に敷いてあります。
これだけでもおしゃれですが、砂利と石畳をワントーンの色使いでまとめてあり家の外観のシンプルモダンな雰囲気とも調和しているのが特徴的だと言えるでしょう。
雑木と自然石を調和させた和モダンな石畳みデザイン

2つめは「雑木と自然石の味わいが深まる和モダン外構」の事例ですが、石畳を玄関までイモ目地型に敷いています。
庭の樹木や石は自然な配置になっているので、人工的な雰囲気との対比がおもしろい作りだと言えるでしょう。
清潔感のある和モダンエクステリアに仕上げた石畳みデザイン

3つめは「清潔感漂うライトカラーな和モダンエクステリア」の事例ですが、石畳を道の方向に合わせて馬踏み型と縦張り千鳥目地型に敷いています。
しかし正方形の石畳を混ぜたり、場所に応じて石畳の色を変えたりと、遊び心のある作りになっているのがとてもおしゃれです。
庭への石畳の設置はbalance-gにご相談ください
今までの内容や事例をごらんになり、庭に石畳を設置してみたくなった方はbalance-gにご相談ください。
前の項目でご紹介したようなDIYでは難しいデザインでも、依頼してよかったと思っていただけるクオリティでの施工を続けています。
まずはお客様の理想の石畳とは何かをじっくりと聞かせていただくため、当社では無料相談の時間を設けております。
興味のある方は次のページもごらんください。
エクステリアのリフォーム外構工事|群馬県高崎市の外構施工会社株式会社balance-g
まとめ

石畳とは石を敷き詰めて舗装した道路のことですが、洋風にも和風にもでき見た目が美しいにもかかわらず、耐久性が高いのが魅力だと言えるでしょう。
この記事も参考にして、ぜひ自分の家の庭に合った形で石畳を取り入れてみてください。