家の敷地に段差があるため、安全にするために階段を作ろうと思うが、どのようなことに配慮すれば良い分らずに悩んでいる人もいるのではないでしょうか?
事前情報がることで安く作れたり、逆に知識がないと相場よりも施工費用が高くなることもあります。予算内で理想の階段を作るためにも、この記事では「外構の階段の作り方」や費用などを詳しく解説します。
外構の階段の役割とは?
外構の階段には、以下のような役割があります。
- 道路から高低差のある敷地に安全に移動する
- 生活動線をスムーズにする
- 外構のデザイン性を高める
- 住宅の防犯性を高める
- 雨水の流れをコントロールする
- バリアフリー設計にする
- 土留め・境界の役割を兼ねる
このように外構の階段は、日常の使いやすさと安全性を確保しながら、住まい全体の印象や機能性を高められる点が大きなメリットです。
外構の階段の作り方のポイント

外構の階段の作り方のポイントを「寸法」と「デザイン」の2つの観点からご紹介します。
寸法は生活動線や機能性につながり、デザインは住宅との調和につながります。特に寸法については、法令を守ることが安全性や施工後のトラブル防止につながる重要なポイントです。
寸法
外構の階段の寸法については「建築基準法施工令」と国土交通省の「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準」に基準が記載されているため、それぞれどのような内容かを見ていきましょう。
建築基準法施行令の基準
建築基準法の第23条には、階段と踊り場について、用途ごとに最低限守らなければならない寸法が定められています。
| 階段の用途・区分 | 階段・踊場の幅 | 蹴上げ(高さ) | 踏面(奥行) |
| 小学校の児童用階段 | 140cm以上 | 16cm以下 | 26cm以上 |
| 中学校・高校の生徒用階段、延床1,500m2 超の物販店舗、劇場・映画館・集会場などの客用階段 | 140cm以上 | 18cm以下 | 26cm以上 |
| 床面積が大きい建物の階段(地上階200m2超、地下100m2超) | 120cm以上 | 20cm以下 | 24cm以上 |
| 上記以外の一般的な階段 | 75cm以上 | 22cm以下 | 21cm以上 |
一方、住宅と屋外階段の寸法については次のように規定されています。
| 区分 | 基準 |
| 屋外の直通階段 | 幅90cm以上 |
| その他の屋外階段 | 幅60cm以上 |
| 住宅の階段(共同住宅の共用階段を除く) | 蹴上げ23cm以下/踏面15cm以上 |
戸建住宅においては屋外の直通階段の基準、住宅の階段の基準が使われることが多いです。
家族が安心して利用できる外構にするためにも、法令で定められた寸法基準を踏まえた階段設計・施工を行うことが重要です。
高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準

画像出典:国土交通省「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準(令和7年度改正版)」
2025年5月に国土交通省が公表した「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準」において、高齢者や障がい者の方に配慮した階段寸法の基準が上記画像とともに公開されています。
具体的な基準は以下の通りです。
- 主たる階段の有効幅員は120cm以上とする(すれ違いや介助を想定した幅)
- 蹴込み寸法は2cm以下とする(段鼻下の奥行部分)
- 引っかかり防止に配慮し、蹴込み板のない構造は避ける
- 蹴上げ・踏面寸法は、高齢者、障害者等の昇降しやすいものとする
- 原則として同一の階段は、同一の蹴上げ・踏面寸法とする
- 側面を手すり子形式の手すり等とする場合には、杖が落下しないよう階段の側桁又は地覆を5cm以上立ち上げる
蹴上げをできるだけ低くし、足の大きさよりもゆとりのある踏面で安全な階段になるよう配慮されているのがわかります。
高齢者や障がい者が家族にいる家庭では、こちらの基準を参考にすることで、将来も安心して使える外構階段を計画しやすくなります。
参考:国土交通省「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準(令和7年度改正版)」
デザイン
外構における階段の主なデザインの特徴は次の通りです。
| デザインのジャンル | 特徴 | 主な素材 | メリット | デメリット |
| ナチュラル | ・自然素材を活かし、植栽と調和するやわらかな印象の階段 | ・自然石 ・洗い出し ・枕木風コンクリート | ・周囲の景観になじみやすい ・経年変化を楽しめる | ・素材によっては滑りやすい ・コケが生えやすい |
| モダン | ・直線的でシンプル ・住宅外観と一体感を持たせたデザイン | ・コンクリート ・タイル ・金属 | ・シャープで高級感がある ・掃除しやすい | ・冷たい印象になりやすい ・雨天時に滑りやすい場合がある |
| 和風 | ・石組みや段差を活かした落ち着いたデザイン | ・御影石 ・自然石 ・洗い出し | ・重厚感があり格式高い ・和風住宅と相性が良い | ・施工コストが高くなりやすい ・段差が大きくなりがち |
| カジュアル | ・シンプルで親しみやすく、コストを抑えやすい | ・コンクリート平板 ・インターロッキング | ・施工しやすい ・デザインの自由度が高い | ・デザイン性は控えめ ・安っぽく見える場合がある |
| ラグジュアリー | ・意匠性を重視し、非日常感を演出する階段 | ・大判タイル ・天然石 ・間接照明 | ・高級感や存在感がある ・外構の主役になる | ・コストが高い ・メンテナンスに配慮が必要 |
| バリアフリー | ・勾配を緩やかにし、安全性を重視した設計 | ・ノンスリップタイル ・コンクリート | ・転倒リスクを抑えやすい ・将来も使いやすい | ・スペースに余裕が必要 ・デザイン制約が出やすい |
デザインを考える際は、家族にとっての使い勝手と住宅との調和も考慮すると、将来にわたって使いやすい外構階段となるでしょう。
外構の階段施工にかかる費用
外構の階段施工にかかる費用は素材と段数によって変化します。
素材と段数別の費用目安は以下の通りです。
敷地条件や施工内容によって金額は前後します。
| 素材 | 1段あたりの費用 | 5段の費用目安 | 7段の費用目安 | 10段の費用目安 |
| コンクリート | 1万円~2万円 | 5万円~10万円 | 7万円~14万円 | 10万円~20万円 |
| タイル | 2万円~3万円 | 10万円~15万円 | 14万円~21万円 | 20万円~30万円 |
| 自然石 | 3万円~5万円 | 15万円~25万円 | 21万円~35万円 | 30万円~50万円 |
※1段あたりの費用は、階段本体の施工費を想定しています。
また手すりや照明などを設置したり、滑り止め加工や基礎・地盤改良工事などを追加したりした場合はその分の費用もかかります。
施工範囲によって費用の変動が大きいため、参考になる費用を知りたい場合はガーデンプラスの階段の施工事例を見て、行いたい工事の範囲に近い事例の費用をあらかじめ確認しておくのがおすすめです。
balance-gで外構の階段施工を行った事例
balance-gで外構の階段施工を行った事例を3つご紹介します。
おしゃれなフローティング階段を用いた事例

高崎市のM様邸では、新築外構工事で自然石を用いたおしゃれなフローティング階段を設置しました。
フローティング階段とは階段の踏面を壁や構造体に固定し、支えが見えないようにすることで宙に浮いているように見せた階段のことです。
門柱とシンボルツリーを囲むように自然石の階段を配置し、ナチュラルな雰囲気を演出しました。
ステップと植栽で、心地よく玄関へアプローチする空間が完成した好事例です。
自然石のフローティング階段がおしゃれな高崎市の外構 | 群馬県高崎市の株式会社balance-g
蹴込み部分の影で足元が安全な階段になった事例

高崎市の住宅ではLIXILのGフレ-ムを採用し、蹴込み部分に影ができることで立体感のある階段に仕上げました。
夜には照明が植栽をライトアップすることで階段を含めたアプローチ空間に奥行が生まれ、夜の雰囲気が一変します。
照明をうまく活用することで、昼と夜で2つの雰囲気を楽しめる外構階段が完成した好事例です。
セキスイハイム浮遊階段とGフレ-ムを調和させたモダン外構 | 群馬県高崎市の株式会社balance-g
玄関アプローチと階段デザインを調和させた機能的な施工事例

前橋市の住宅では自然石を階段も含めたアプローチ全体に用いて、機能的で統一感のあるデザインに仕上げました。
施工前の画像と比較すると、外構が住宅の外観の良さをさらに引き立てているのがわかります。
住宅と階段デザインを調和させることで、おしゃれさが一段アップした好事例です。
自然石が惹き立つアプロ-チの外構デザイン | 群馬県高崎市の株式会社balance-g
外構における階段施工をお考えならbalance-gにご相談ください

外構における階段施工を検討されている方は、balance-gにご相談ください。
外構階段の施工においては素材、実用性、デザイン性へのこだわりが重要ですが、balance-gではお客様のニーズをそのままかなえるのではなく、外構工事の専門家としての+αのご提案も大切にしています。
興味のある方は、次のページよりお問い合わせください。
お問い合わせ|群馬県高崎市の外構・エクステリア施工会社balance-g
まとめ
外構における階段には生活動線をスムーズにする、外構のデザイン性を高めるといった役割がありますが、使いやすさと安全性を確保しながら住宅全体の印象や機能性を高められる点が大きなメリットだと言えるでしょう。
この記事も参考にして、ぜひ自分の家に合った外構階段を設置してみてください。