群馬県は風の強いかったり関東平野でゲリラ豪雨も多く、雹被害が発生しやすかったりするエリアのため、車を守るためにカーポートの設置を考えているけれど、工事費用や工事期間がよく分からずに悩んでいる方はいませんか?
この記事ではカーポート工事の手順からかかる工事費、日数まで詳しく解説します。
カーポート工事をする際に守らなければならない法律上の規定とは?

カーポートの工事をする上で守らなければならない法律上の規定とは、建築基準法の第6条に記載のある「確認申請の提出」です。
建築基準法第2条では「建築物」を土地に定着させる工作物のうち、屋根、柱、壁があるものです。また、附属する門、塀、観覧のための工作物、地下か高架の工作物内に設ける事務所、店舗、興行場、倉庫なども該当し、建築設備を含むものと定義づけられています。
カーポートは2条の条件の中で「土地に定着する工作物のうち、屋根、柱、壁があるもの」であるため建築基準法では「建築物」と見なされるのです。
一方、建築基準法第6条では第1号~第4号までに分類される建築物は確認申請書を提出し、建築主事か建築副主事の確認を受け、確認済証の交付を受けなければならないとしています。
カーポートはこの第4号に分類されるため、工事をする際には確認申請書を提出して確認済証の交付を受けなければなりません。
住宅を建てるわけではないからと確認申請を怠ると法律違反になってしまうので、業者の方に相談しながら確実に行うようにしましょう。
参考:e-GOV法令検索「建築基準法」
カーポート工事の現状

実際にカーポート工事をしてみての現状とはどのようなものなのでしょうか。
埼玉県の施工企業が実施した外構工事や庭工事についてのアンケート調査の中から、カーポート工事についてのアンケート調査結果をご紹介します。
※今回の記事で参考にしたアンケート実施企業は「有限会社クローバーガーデン」です。
外構工事でのカーポート設置
2023年11月に実施したアンケート調査では、外構工事をした人100人を対象に、カーポートを設置したかどうかをたずねた所、設置した人は33%、しなかった人は67%でした。
また何台用のカーポートを設置したかをたずねた所、以下のような結果でした。
※アンケート参照は有限会社クローバーガーデン
台数 | 割合 |
1台用 | 39.4% |
2台用 | 54.5% |
3台用 | 3% |
4台用 | 3% |
外構工事をする人の中では3割以上がカーポートを設置し、2台用を設置する人が半数を占めたので、外構工事をする際にカーポートの設置を考える人は珍しくないと言えるでしょう。
設置したカーポートのメーカー
2023年11月に実施したアンケート調査では、カーポートを設置した人33人を対象に「設置したカーポートのメーカー」をたずねたところ次のような結果でした。
※アンケート参照は有限会社クローバーガーデン
メーカー | 割合 |
リクシル | 42.4% |
YKK AP | 27.3% |
三協アルミ | 18.2% |
TOEX | 6.1% |
その他 | 6.1% |
カーポート工事をしたいけれどメーカーに迷いがある場合、人気のあるメーカーのカーポートのメリットとデメリットを調べ、自分のニーズに合っているかを確認してみるのがおすすめです。
参考:クローバーガーデン「アンケート調査のまとめ一覧【外構や庭工事に関する質問と答え】」
カーポート設置のメリット

カーポートを設置するメリットは次の通りです。
- 雨の日でも濡れずに玄関まで移動できる
- 車の劣化に影響を及ぼす雨風、鳥の糞、紫外線、雹などから車を守れる
- 砂埃、黄砂、落ち葉などの汚れから車を守れる
- 雪国の場合雪かきをしなくてよい
一方、2024年に一般財団法人自動車検査登録情報協会が公表した2024年3月末現在の群馬県の自動車保有台数は1,818,146件で、全国の都道府県でも上位に入る結果でした。
このことから、群馬県に住んでいる人にとって身近な交通手段である自分の車を長く大切に使いたい人には、カーポート工事をするのがおすすめだと言えるでしょう。
カーポート工事の手順

一般的なカーポート工事の流れは次の通りです。
- カーポートの柱を建てるための穴を掘る
- 柱を建てて後枠とはりを取り付ける
- 屋根のフレーム(骨組み)を組み立てる
- 本体に屋根のパネルを取り付ける
- 柱を建てた穴にコンクリートを流し込み平らになるよう仕上げをする
また前の項目でご紹介したアンケートで人気メーカー1位だったリクシルでは、カーポート工事の手順を動画で公開しています。
もし工事の流れがイメージしにくく、説明を聞いてもなかなか理解できない場合は上記のような動画で流れを見て確認するのもよいでしょう。
カーポート工事にかかる日数

カーポート工事にかかる施工日数は設置できる車の台数によって異なり、たくさんの台数を設置できるカーポートほど工事にかかる日数は増えていきます。
また地面の基礎状況を確認し、硬い岩盤などがあって穴がうまく掘れない場合はその分だけ日数が多くかかるのです。
目安としては余裕を持って、最大1週間程度かかると考えておくのがよいでしょう。
カーポート設置にかかる工事費用

カーポート設置にかかる費用は、次の3つに分類できます。
- カーポート本体の費用
- カーポートの工事費用
- その他(オプションなど)
本体にかかる費用は台数、材質、デザイン、機能性などにより違いが出てきます。
一方、工事費用は台数によってかかる費用に差が出ててきます。
なお本体費用の相場は以下の通りです。
台数 | 相場 |
1台用 | 10万円~30万円 |
2台用 | 20万円~65万円 |
3台用 | 50万円~ |
また工事費用の相場は次の通りです。
台数 | 相場 |
1台用 | 4万円~ |
2台用 | 5万円~8万円 |
3台用 | 14万円~ |
あくまでも相場なので、実際にカーポートの設置工事をする場合は複数の業者から見積を取り、比較検討するのがおすすめです。
株式会社balance-gでは新築とリフォーム両方のカーポート設置工事をお受けしています

balance-gでは新築、リフォーム両方の場合におけるカーポート設置工事のご相談をお受けしています。
お客様が理想とするカーポートの使い勝手を最大限実現させるため、細部にわたる調査とヒアリングを行い、常に期待以上のクオリティを実現するよう心がけております。
balance-gがお客様とコミュニケーションを取りながら、どのようなカーポート工事を行ったのかに興味がある方は、次のページもごらんください。
まとめ
カーポートの設置工事はカーポートが建築物なので必ず確認申請をしてから行う必要がありますが、信頼できる業者を選び、自分の実現したいカーポートの使い勝手はどのようなものかを積極的に伝えることでスムーズに工事が進むでしょう。
この記事も参考にして、ぜひ自分のニーズに合ったカーポートを導入してみてください。