自宅の周囲に「外からの視線をさえぎるための目隠しをしたいけれど、高い塀などで囲むのは大仰でちょっと気が進まない」という人はいませんか?この記事では、家の目隠しになるおすすめの植物から、植栽にかかる費用まで詳しく解説します。
庭に目隠しになるものを設置したい理由
そもそも庭に目隠しになるものを設置したい理由には、どのようなことがあるのでしょうか。
2018年に国土交通省が発表した「平成30年住生活総合調査」で、住宅の個別要素についての不満率をたずねた所、次のような結果でした。
2008年 | 2013年 | 2018年 | |
高齢者への配慮 | 58.4% | 53.5% | 47.2% |
地震時の安全性 | 49.7% | 48.6% | 43.6% |
台風時の安全性 | ― | 39.4% | 38.8% |
遮音性 | 41.9% | 39.7% | 42.9% |
プライバシー確保 | ― | 24.6% | 25.6% |
不満率の高い上位3項目に関しては、時間の経過に従って少しずつ不満率が減少している状況です。
しかし「遮音性」「プライバシー確保」に関しては不満率が上がっているため「家では自分のプライバシーをしっかりと確保したい」と考える人が増えているのが分かります。家族や自分のプライバシー確保を目的に、庭にフェンスや植栽などの「何かしらの目隠しになるものを設置」する人が多いと考えられます。
庭の目隠しにおすすめの植栽
庭の目隠しにおすすめの植栽にはどのようなものがあるのでしょうか。
目的別に6つご紹介します。
1年中目隠しをしたい場合には常緑樹
常緑樹とは、年間を通して葉がついている植物のことです。
1年中緑の葉を絶やさないので、庭の目隠しに最適と言えます。
常緑樹の種類には次のようなものがあります。
概要 | メリット | デメリット | |
ツバキ | ・ツバキ科の常緑樹で光沢のある緑の葉が特徴的 | ・生垣に向いていて日陰でも育つ ・寒さにも暑さにも強い | ・病害虫に弱い |
イヌツゲ | ・モチノキ科の常緑樹で光沢のある緑の葉が特徴的 | ・寒さに強く日本全国どこでも栽培できる ・病害虫に強い | ・葉が小さいので刈り込み後の掃除に手間がかかる |
キンモクセイ | ・モクセイ科の常緑樹で9月下旬から10月上旬に強い香りのする花が咲く | ・生垣に向いていて日陰でも育つ ・初心者でも育てやすい | ・植え替えをする時に根が傷つきやすい |
同じ常緑樹でも少しずつ特徴が異なるので、1年を通して目隠しをしたい以外にどのようなニーズがあるかあらかじめ整理しておくと選びやすいでしょう。
フェンスと組み合わせて目隠しをしたい場合にはワイヤープランツ
庭に既にフェンスがあるので、それと植栽を組み合わせてさりげなく目隠しをしたい場合はワイヤープランツがおすすめです。
ワイヤープランツとはタデ科の植物で、名前の由来は細い茎が針金のように見えることからきています。
小さくてつやのある葉をつけた茎が旺盛に茂るので、フェンスと組み合わせると庭の目隠しにはぴったりです。
日陰でも育ち、初心者でも育てやすいのがメリットですが、生育が速いので水切れや肥料切れ、根詰まりに注意が必要です。
プランターと組み合わせて目隠しをしたい場合にはオリーブ
プランターに植物を植えて庭の目隠しをしたい場合はオリーブがおすすめです。
オリーブはモクセイ科の植物で銀葉が美しく、芝生が広い洋風の庭によく合います。
樹勢が強いので目隠しにはもってこいだと言えるでしょう。
暑さや乾燥に強いのでプランターでの栽培に向くのがメリットですが、害虫や鳥に狙われやすいので注意が必要です。
鉢植えで目隠しをしたい場合にはソヨゴ
鉢植えに植物を植えて庭の目隠しをしたい場合はソヨゴがおすすめです。
ソヨゴはモチノキ科の植物で、乾いたような質感の緑の葉が美しく、5月~6月に白い花が咲きます。
常緑樹で一年中葉が茂るため、庭の目隠しにはぴったりです。
暑さや寒さに強いのと、成長が遅いので鉢植えで育てやすいのがメリットです。根がしっかりと張るまでは倒れやすいので、強風などの時は倒れないように鉢を移動してあげてください。
ベランダの目隠しにおすすめなケヤキ
ベランダの目隠しをしたい場合はケヤキがおすすめです。
ケヤキはニレ科の植物で、横に広がらない樹形が特徴的な落葉樹です。
竹ぼうきを逆さにしたような樹形がベランダの目隠しにちょうどよいと言えるでしょう。
シンボルツリーになり、紅葉も楽しめるのがメリットです。しかし、稀に葉を食べる害虫が大量発生する場合があるため注意が必要です。
リビングの目隠しにおすすめなアオダモ
リビングの目隠しにおすすめなのはアオダモです。
アオダモはモクセイ科の植物で、バットやテニスラケットの材料にも使われる落葉樹です。
遠くから見るとたくさんの鳥が羽ばたいているような葉の形が、リビングをほどよく目隠ししてくれるでしょう。
2023年11月に「シンボルツリーを植えた人47人」を対象にアンケート調査を行った所、アオダモを植えた人は4人で人気ランキング3位でした。
アオダモはリビングの目隠しとしてだけではなく、シンボルツリーとしても人気が高いとわかります。
シンボルツリーにもなり、紅葉も楽しめるのがメリットですが、西日にはあまり強くないので注意しましょう。
※アンケート調査で参照した企業は有限会社クローバーガーデン
参考:クローバーガーデン「【庭の主役は?】最新アンケートで判明した人気シンボルツリー」
植栽を植えるのにおすすめの場所
庭に目隠しを目的として植栽を植える場合、おすすめの場所は以下の通りです。
- 植栽の成長が促進される日当たりのよい場所
- 植栽の成長をさまたげないスペースが確保できる場所
- 窓の位置に合わせた場所
- 植栽が成長した時に生活動線のさまたげにならない場所
「目隠しができる」からと、やみくもに植栽を植えるのではなく、植栽の成長や庭の使い勝手も考えながら場所を考えるとよいでしょう。
植栽で目隠しをする時にかかる費用
植栽工事を業者に依頼した場合、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。
まず、工事費の内訳は次のようになっていることが多いです。
- 植物の費用+(大きさによって)支柱の費用+(土地がやせていた場合)肥料と土の費用+施工費
また重機などが必要な場合は、その費用も加算されるので、工事の規模によって費用が変わります。
このため費用相場は1万円~30万円程度と幅がありますが、適正価格を見極めるためにも複数の業者から見積を取り寄せ、作業内容と金額を比較検討してみるのが大切です。
植栽を取り入れる場合の外構工事についても詳しく知りたい方は、次の記事もごらんください。
植栽の外構工事とは?おしゃれなおすすめデザインと必要費用を詳しくご紹介 | 群馬県高崎市の株式会社balance-g
参考:有限会社クローバーガーデン「【驚愕】外構工事の費用相場と平均値【あなたの予算は足りてる?🤔】」
balance-gでは目隠しに植栽を活用する方法をご提案しています
balance-gでは目隠しに植栽を活用する方法をご提案しています。
前の項目でもお伝えした通り、植栽で目隠しをするとプライバシーを確保できます。そのほか、季節の移り変わりを感じたり花が咲くのを見たりすることができ、庭を整える楽しみが倍増する点がメリットです。
日常生活に緑を取り入れ、人の目を気にせずリラックスできる庭づくりを進めたい方は次の生地もごらんください。
事業内容|群馬県高崎市の外構施工会社株式会社balance-g
まとめ
家族や自分のプライバシー確保を目的に「庭にフェンスや植栽など、何かしら目隠しになるものを設置する」人は増加しています。植栽で目隠しをすることで、季節感や植物の成長を楽しむこともできるようになります。
この記事も参考にして、家族がリラックスできる庭づくりを進めてみてください。