玄関は家の第一印象を左右したり明るさで防犯対策になったり、デザインを変えて実用性を高めたいが、何から始めてよいかわからず悩んでいる人はいませんか?
この記事では、そんな人に知ってほしい玄関の照明に必要な明るさから照明器具の選び方まで詳しく解説します。
玄関の照明とは?

玄関照明とは、住宅の玄関まわりを照らす照明設備の総称で、JIS照明基準総則では「玄関(外側)」と「玄関(内側)」の照明の明るさについてそれぞれ規定されています。
一般的に外構工事業者が担うのは屋外側の玄関照明で、夜間の安全性・視認性・防犯性の向上、外観の演出に役立ちます。
玄関の照明に必要な明るさとは?

画像出典:日本産業規格の簡易便覧「照明基準総則」
玄関の照明に必要な明るさはJIS照明基準総則で上記画像のように玄関(内側)・門・玄関(外側)の両方が定められています。
JIS照明基準総則とは照明を用いて人々の活動が健康で安全、また容易で快適に行えるようにするのを目的として定められた、照明設計基準と照明要求事項をまとめたルールです。
表に示されているlxとは、lux(ルクス)の略で照度を表す単位。
具体的には、1lxは1平方メートルの面積に1lmの光が均等に当たった時の明るさに相当し、lm(ルーメン)は光源から放出される全光量の単位で、lxはその光がある場所に届いた時の明るさとなります。
このことから、玄関内の照明は100lx、外側の照明は2lx~30lxを基準に考えるのが望ましいでしょう。
玄関照明器具の選び方

玄関における照明器具の選び方を、おしゃれにしたい場合と機能にこだわりたい場合の2つにわけてご紹介します。
おしゃれにしたい場合
玄関の照明をおしゃれにしたい場合、「明るさ」「色」「エクステリアに合っているかどうか」の3つの要素に目を向けることが大切なので、それぞれの内容をご紹介します。
明るさで選ぶ
玄関における照明器具の明るさは、JIS照明基準総則で定められている通り玄関内100lx~500lx、外側2lx~30lxを目安に選ぶとよいでしょう。
明るい照明で建物の外構を照らすことには意匠面で以下のようなメリットがあります。
| 項目 | 概要 |
| 住まい全体の第一印象がワンランク上がる | ・玄関は家の顔とも言えるため、適切な明るさがあることで外観デザインが引き立ち洗練された印象を与えられる。 |
| 外壁や素材の質感を美しく演出できる | ・タイル・塗り壁・木目など、素材の凹凸や陰影が際立ち、高級感のある表情を作れる |
| 植栽や門柱との一体感が生まれる | ・明るさの設計次第で、植栽のシルエットや影をデザインとして活かせる ・外構全体の統一感がアップする |
| 夜間も映える外観を実現できる | ・昼間とは異なる夜のシーンを演出でき、帰宅時の満足感や特別感が高まる |
| 住まいのコンセプトをより明確に表現できる | ・モダン、ナチュラル、ホテルライクなど、照明の明るさ設計によって世界観を強調できる |
明るい照明が建物や外構における夜間の美しさをより際立ててくれるでしょう。
また玄関における照明器具を選ぶ時に明るさを重視するのは、建物の外構をおしゃれに見せてくれるだけではなく防犯にも役立ちます。
警察庁が運営する住まいる防犯110番のホームページでは、2024年における侵入窃盗の発生場所別認知件数は、一戸建住宅が29%で最も多かったと公表されています。
そのため玄関ドアの防犯対策として、照明・防犯灯などで明るくすることを推奨しているのです。
これらのことから玄関の照明をおしゃれにしたいなら、適切な明るさの器具を選ぶのがおすすめです。
色で選ぶ

照明の色には電球色、温白色、昼白色、昼光色の4種類があり、色により玄関の照明におすすめかどうかの度合いは次のように異なります。
| 項目 | 概要 | 玄関照明におすすめかどうか | 理由 |
| 電球色(2700K前後) | ・昔ながらの白熱電球に近い色 ・暖かく、リラックスしたい場所に向いている | ・一番おすすめ | ・外観に温かみと高級感が出る ・ホテルライクな雰囲気を演出できる ・植栽や外壁に柔らかい陰影が出る ・まぶしさを感じにくい |
| 温白色(3000K~3500K) | ・少し明るめの暖かい色合い ・リビングや寝室におすすめ | ・モダン住宅におすすめ | ・温かさと視認性のバランスが良い ・スタイリッシュな外観と相性が良い ・白系外壁をすっきり見せられる |
| 昼白色(4000K~5000K) | ・自然な光の色に近い ・オフィスや作業スペースに向いている | ・デザイン重視ならやや慎重に | ・白くはっきり見える ・清潔感がある |
| 昼光色(5000K~6500K) | ・青白い光で非常に明るい ・清潔感のある空間に使われることが多い | ・あまりおすすめできない | ・青白く冷たい印象になる ・住宅というより防犯灯 ・倉庫感が出やすい ・外観の高級感を損なう可能性がある |
K(ケルビン)とは色温度を指し、数値が小さいほど赤みがかかった暖かい色の光になり、数値が大きいほど青白い色の光になります。
玄関の照明をおしゃれにしたいなら、Kの数値が小さい色を選ぶのがおすすめです。
エクステリアに合った照明を選ぶ
玄関の照明をおしゃれにしたいなら、エクステリアに合ったデザインの照明を選びましょう。
各ジャンルのエクステリアデザインにおすすめの照明の種類は以下の通りです。
| デザインの種類 | 概要 | おすすめの照明 |
| 北欧 | ・白やグレージュを基調にしたシンプルで温かみのあるデザイン ・木素材や直線的なフォルムが特徴 | ・丸みのあるポーチライト ・マットな質感の壁付け照明 ・電球色LED ・シンプルなブラックやホワイトの照明器具 |
| 和風 | ・木格子や塗り壁、瓦など伝統的要素を取り入れた落ち着いた外観 | ・行灯(あんどん)風ライト ・格子デザインのブラケットライト ・電球色LED ・和紙調カバーなど柔らかい光 |
| 和モダン | ・和の素材感に直線的で現代的な要素を融合させたデザイン | ・スリムな縦型ポーチライト ・間接照明タイプ ・温白色や電球色 ・陰影を活かす配置 |
| レトロ | ・アンティーク感やクラシックな意匠を取り入れた外観 ・レンガや装飾タイルと相性が良い | ・ガラスシェード付きブラケット ・フィラメント風LED ・ブラックやブロンズカラー ・電球色 |
| インダストリアル | ・コンクリートやアイアン、無機質素材を活かした都会的デザイン | ・メタルシェード照明 ・マットブラックのスポットライト ・温白色 ・シンプルで直線的な器具 |
| ナチュラル | ・木目や植栽を活かしたやわらかい印象の外観 ・アースカラー中心 | ・木目調ポーチライト ・丸形ライト ・電球色 ・植栽を照らすスポットライト |
| 洋風 | ・アーチや装飾モールディングを取り入れた欧風住宅 | ・アイアン装飾付きブラケット ・ランタン型照明 ・電球色 ・曲線デザイン |
| ミッドセンチュリー | ・直線と曲線を組み合わせたレトロモダン ・水平ラインを意識したデザイン | ・球体照明 ・シンプルな真鍮風ブラケット ・温白色や電球色 ・控えめで洗練された光 |
照明の種類によっては屋内対応のものも含まれるため、玄関の外に設置する場合は防雨・防湿仕様など屋外対応の照明器具を選ぶことが重要です。
機能にこだわりたい場合
玄関における照明の機能にこだわりたい場合、「人感センサーつきかどうか」「LED照明」「交換やメンテンナンスの手間」の3つの要素に目を向けることが重要なので、それぞれの内容をご紹介します。
人感センサーつきの製品を選ぶ

玄関における照明の機能にこだわりたいなら、防犯対策として人感センサーつきのライトを選ぶのがおすすめです。
警察庁が運営する住まいる防犯110番のホームページでは、侵入犯罪を起こす犯人が犯行をあきらめる要素の1つにセンサーライトがあると公表されています。
人感センサーつきのライトをつけることが、住宅全体の防犯性能を高め家族を犯罪から守ることにつながるでしょう。
LED照明を選ぶ

玄関における照明でLED照明を選ぶと、省エネ対策につながります。
LED照明には、一般的には最大90%以上のエネルギー削減効果があるとも言われているためです。
2026年2月現在、大手通販サイトのAmazonで「ポーチライト LED」で検索をかけると、2,000件以上の検索結果が表示されます。
幅広い商品の中から選択できるため、自宅の外構デザインに合ったLED照明が見つけやすくなってきているのです。
エネルギーの無駄を省き、電気を大切に使うためにも玄関照明にはLED照明を採用するのがおすすめです。
交換やメンテナンスの手間がかからないものを選ぶ
玄関における照明器具も住宅設備の1つであるため、経年劣化による交換やメンテナンスがいずれは必要となります。
そのため照明器具を導入する際は、あらかじめどのようなタイミングでの交換やメンテナンスが必要となるかを調べておくとよいでしょう。
例え交換までの期間が長くても、その間の定期メンテナンスに時間や費用が想定を超えてかかりすぎると、家族の負担となってしまいます。
購入前に、交換やメンテナンスの内容についてあらかじめ詳しく調べ、かけられる手間や費用に合った照明器具を導入することが大切です。
玄関の照明計画とは?

玄関の照明計画とは、玄関という空間の使い道や広さ、方角などに合わせて、照明の配置や光量などをプランニングすることで、玄関の雰囲気や居心地を大きく左右する重要な要素となります。
照明計画のポイントとなるのは次の4つの要素です。
- 照度(明るさ)
- 色温度(光の色)
- 光の拡散(広がり方)
- 光のグレア(眩しさ)
業者に依頼すると玄関の照明計画を立ててもらえますが、前の項目である「玄関照明器具の選び方」には含まれていない要素も含めて検討してもらえるため、より自宅に合った照明選びができるでしょう。
玄関の照明計画は一般的に以下のような流れで行われます。
- 玄関を使用する目的や用途を明確にする
- 玄関の形状や設置されたものについて確認する
- 照明で照らす対象と配置を検討する
- 照明器具を検討する
- 「照度」「色温度」「拡散」「グレア」を確認する
- エクステリアとの相性を確認する
長く住宅の顔となる玄関だからこそ、業者に依頼し質の高い照明計画に基づいて機器を設置するのもおすすめです。
玄関が暗いという悩みをお持ちならbalance-gにご相談ください

玄関まわりが暗いので、外観もあまりよくなくどうにか照明で改善できないだろうかと悩んでいる方は、balance-gにご相談ください。
balance-gではお客様のライティングへのニーズを細かくヒアリングし、それにプラスαのご提案を加えることで理想的な玄関照明を実現しています。
balance-gに依頼するとどのような玄関照明を作れるのかを見たい方は、次のページもごらんください。
エクステリアのライティング工事|群馬県高崎市の外構施工会社株式会社balance-g
まとめ
玄関照明とは、住宅の玄関まわりを照らす照明設備の総称で、JIS照明基準総則では「玄関(外側)」と「玄関(内側)」の照明の明るさについてそれぞれ規定されています。
この記事も参考にして、ぜひ家族とともに自宅に合った玄関照明を選んでみてください。