玄関は家の第一印象を左右したり明るさで防犯対策になったり、デザインを変えて実用性を高めたいが、何から始めてよいかわからず悩んでいる人はいませんか?
この記事では、そんな人に知ってほしい玄関の照明に必要な明るさから照明器具の選び方まで詳しく解説します。
玄関の照明に必要な明るさとは?
画像出典:日本産業規格の簡易便覧「照明基準総則」
玄関の照明に必要な明るさは日本産業規格(JIS)で上記のように推奨されており、lxとはlux(ルクス)の略で照度を表す単位です。
具体的には、1lxは1平方メートルの面積に1lmの光が均等に当たった時の明るさに相当し、lm(ルーメン)は光源から放出される全光量の単位で、lxはその光がある場所に届いた時の明るさとなります。
このことから、玄関内の照明は100lx、外側の照明は2lx~30lxを基準に考えるのが望ましいでしょう。
玄関照明の現状
2023年に「あかりの日」委員会が行った2023年度「あかりの日」アンケートで、10,000人を対象に玄関照明について聞いたところ、以下のような結果が出ました。
照明器具の数とLED化率
画像出典:「あかりの日」委員会「2023年度『あかりの日』アンケート集計結果」
玄関の照明器具の数は戸建住宅で平均1.6台、集合住宅で1.1台という結果で、戸建住宅の方が玄関に照明器具を多く設置しているのがわかります。
一方LED化率は戸建住宅で51.1%、集合住宅で45.8%となり、戸建住宅の方がLED化が進んでいることがわかったのです。
これらのことから1件の住宅に1台は玄関照明があり、そのうち約半数がLEDというのが現状だとわかります。
調光できるかどうか
画像出典:「あかりの日」委員会「2023年度『あかりの日』アンケート集計結果」
玄関の調光設備の設置状況ですが、玄関では70%以上が「全て調光できない」という回答が多く、トイレ、洗面所・風呂に続く第3位となりました。
玄関の照明が調光できると、例えば遅く帰宅する家族のために暗めの照明をつけておき、出迎える時に明るくする使い方ができます。
玄関の調光設備はあまり普及していないのが現状ですが、生活時間が異なる家族が一緒に暮らす場合、便利に使えます。
施工する人
画像出典:「あかりの日」委員会「2023年度『あかりの日』アンケート集計結果」
玄関照明を交換する場合に誰が対応するのかをたずねたところ、「自分・家族・友人など」と回答した人が79.6%を占めました。
玄関照明の取り換えはそれほど難しい作業ではないので、家族の中でできる人が行う場合が多い傾向です。
ただし電気の配線から変更する専門的な知識が必要な場合は、安全に工事をするためにも業者に依頼し、電気工事士のような電気工事についての有資格者に施工してもらうのが望ましいと言えます。
参考:「あかりの日」委員会「2023年度『あかりの日』アンケート集計結果」
玄関照明の選び方
玄関照明はどのような選び方をするとよいのでしょうか。
5つご紹介します。
明るさで選ぶ
玄関の照明を選ぶ時は、前の項目でもご紹介したように玄関内の照明は100lx、外側の照明は2lx~30lxの明るさの基準を目安として選ぶとよいでしょう。
玄関の照明を選ぶ時に明るさを基準にするのは、足元が安全になるだけではなく防犯にも役立ちます。
例えば、千葉県警察では空き巣の防犯対策として自治会単位での一戸一灯運動を推奨しています。これは一戸につき1つの門灯をつけることで地域全体を明るい状態にし、不審者が近寄りがたい雰囲気にする方法です。
安全面、防犯面からも玄関の照明は明るさを意識して選ぶのがおすすめです。
人感センサーつきのを選ぶ
玄関照明には、人感センサーライトを選ぶのもよいでしょう。
玄関照明の場合、屋外でも屋内でも人の動きに合わせて点灯するタイプが望ましいです。人感センサーライトの場合であれば自動点灯されるため、夜間に階段や段差でつまずく危険性を避けられます。
また一定時間が経過すると自動で消灯するので、省エネを意識したい人にもおすすめです。
色で選ぶ
照明の色には次の4種類があります。
項目 | 概要 |
電球色(2700K前後) | 昔ながらの白熱電球に近い色暖かく、リラックスしたい場所に向いている |
温白色(3000K~3500K) | 少し明るめの暖かい色合いリビングや寝室におすすめ |
昼白色(4000K~5000K) | 自然な光の色に近いオフィスや作業スペースに向いている |
昼光色(5000K~6500K) | 青白い光で非常に明るい清潔感のある空間に使われることが多い |
K(ケルビン)とは色温度を指し、数値が小さいほど赤みがかかった暖かい色になり、数値が大きいほど青白い光になります。
この4つの中で玄関の照明に向いているのは、上の画像の電球色と下の画像の昼白色です。
電球色は空間が暖かい印象になるため屋内や玄関ポーチ、昼白色は靴の色やデザインがしっかりわかるようにシューズクロークなどに使うとよいでしょう。
LED照明を選ぶ
前の項目でもご紹介した通り、住宅の玄関照明のLED化率は50%前後でしたが、玄関の照明にLEDを選ぶメリットは以下の通りです。
- 白熱電球や蛍光灯と比較して長寿命
- 省エネ
- 発熱が少ないため火災のリスクが減る
- ガラスではなく半導体素子を使っているため物理的な衝撃に強い
- スイッチを入れるとすぐに最大の明るさで点灯する
玄関照明には、長く使えてすぐに最大の明るさで点灯するLEDを積極的に導入するのがおすすめです。
インテリアに合った照明を選ぶ
玄関の照明は玄関の中で単独で存在するわけではないため、次のような玄関のインテリアと合っているかを考えて選ぶのがよいでしょう。
- シューズラックや靴箱
- 鏡
- マットやラグ
- フックやコートラック
- 観葉植物
- 絵やポスター
色や素材のコーディネートを考えることで、玄関の照明も含めた、よりおしゃれな空間ができあがるでしょう。
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まとめ
玄関の照明は、安全や防犯のためにも玄関内の照明は100lx、外側の照明は2lx~30lxという日本産業規格(JIS)の明るさの基準を目安として選ぶとよいでしょう。
この記事も参考にして、自分の家に合った玄関照明を取り入れてみてください。